設計事務所
●現場監督のひとこと
古くからあるお寺の敷地内に建てた現場です。気を遣った点として、まずは大きく立派な松が建物の目の前にあり、その松の木の根をかわすために基礎の形状変更をしたこと。そして当然敷地の下を走っている配管の図面もないため、手堀りで丁寧に地面を掘る必要があったことが挙げられます。また玄関扉は高さが2500mmほどある木製の引き戸でした。ここでは木の素材感存在感を出すことが建築家の意図だと思ったので吊具、レールが隠れるように大工さんと工夫しました。また、外部の格子は等間隔を保ちつつ外壁との隙間を確保し、さらに目の前の松との距離感も合わせることも考えました。