設計事務所
●現場監督のひとこと
意匠を生かすために作り上げていく上での構造に頭を悩ませました。例えばこの現場は1階から屋根まで吹抜になっていて、その中を階段が螺旋状に上がっていく形になっています。そういった形を平面図・立面図・展開図などから読み取り施工図にして、現場で実際の形として反映させていく、この過程で自分の持てる想像力を最大限発揮したつもりです。また、トップライトの雨仕舞いの納め方も雨漏れを防ぐ上で大変重要です。 そのため他の現場で似たような箇所を参考にしながら、試行錯誤の上納めました。そして、お施主様も建築に対する問題意識をしっかりお持ちの方なので、いかにご心配をかけずにきっちりとしたご説明のもと、施工していくかにも腐心いたしました。引渡の日の時、お施主様に「この現場はあなたでなければ、きっと収まらなかったと思う」と言われたときは、心の中に熱いものを感じました。