東京目黒の工務店、江中建設です。
最近冷え込みもきつい日々が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?どうぞ健康にはご留意いただければと思います。
さて、昨日になりますが、毎月実施している社内の安全パトロールを行いました。
安全パトロールとは、工事中の現場にみんなで行き、安全上の問題が無いかどうか、現場の整理整頓等はどうなっているかなどを確認するためのものです。工事担当も普段は自分の担当の現場以外にはなかなか行く機会もないので、他の人がどのように現場を進めているかを見ることを楽しみにしていたりもします。
今回行った現場は目黒区のRC造の現場です。
こちらの現場は3次元をうまく活用し、スキップフロア有り、なまがね(建物の角が直角ではないこと。形を形成するのが難しいです)の部分有りと、施工するにもなかなか頭を使わされる現場です。
例えば、
職人さんが入り込んでいる穴があるのがわかるかと思いますが、この穴がそのままスキップしたフロアに繋がっていたりするのです。空間活用として素晴らしいのですが、施工中はこのままにしておくと、文字通り落とし穴となってしまいます。
そのため、
このような蓋を作業していない時は被せています。
また、安全とは関係無いのですが、この面の仕上げがどのようになっているのか
寸法はどのようになっているのかを下地面(ここではコンクリート面)に直接書いています。寸法の線は「墨出し」とも言います。このようにして間違い防止は勿論、仕上げがどうなるかを意識しながら下地や配線・配管の作業を行うことが出来るのです。
下の写真は内部の下地を作っている左官の職人さんです。横に横幅のある踏み台のついた脚立があるのがわかると思います。この脚立に不具合が無いか、使用方法は適切かもチェックします。高所の作業時に無理に普通の梯子とかを使って片手で梯子を掴み、片手で塗るよりは、明らかに安全ですね。
また外部足場ですが、
こちらの面が歩行中揺れを感じました。よく見ると一番上の段の歩み板には圧縮材と言って、建物の壁面との間につっかえ棒みたいなものがあるのですが、上から二番目の段の歩み板には圧縮材が一本も入っていませんでした。こちらは是正指示を出し、より安全な仮設足場とするようにします。
このようなことを各自が見て、該当現場の安全面を強化することは勿論のこと、自分の現場に戻っても反映できることは反映していきます。こちらの現場は納まり上難しいところが多く、どうやってこの納まりを作ったのかをこちらの現場担当に聞く声も、パトロール中たくさん上がりました。やはりこういった部分、現場監督としては興味津々なんですね。
よく工事では「安全第一」といいますが、これは掛け声だけでは無く、各現場に根付き、実際にその通りに行動しなければいけません。こういった活動や、日々の業務を進めていく中で、繰り返し繰り返し安全の意識喚起を行い、より安全な現場を作り上げていきたいと思います。