東京目黒の工務店、江中建設です。
さて、先日世田谷区粕谷の新築のお家が無事竣工し、お引き渡しさせていただいました。こちらの建築家はなかの一級建築士事務所の中野先生(http://www.na-ka-no.com/)です。
こちらの家は木そのものの素材感を活かして、空間に自然な温かみを感じさせてくれます。
その一例がこの廊下の写真です。
ご覧の通り、木の地肌がそのまま出ている所謂化粧柱、化粧梁が印象的な空間となっています。
この「木の地肌がそのまま出ている」ことを演出するために、実は色々な工夫が施工上為されています。
1)柱と梁の緊結
こちらの写真の中で、柱と2本の梁の接合部を拡大するとこんな感じです。
これがどうして、きれいに木部の地肌が出ている形で接合できたかというと、ある金物を使ったからです。その名も「鬼に金棒(建築業界にありがちなネーミングセンスですね)」!
その説明についてはこちらをご覧下さい。
鬼に金棒(ここをクリック)
これを使い、そして埋め木をすることで、上記のような納まりとすることが出来ました。
2)照明
よく化粧垂木、すなわち木部の地肌を出した仕上げがあります。ただ垂木と言うことは当然天井が近くにあります。そして、ということは照明が取り付く場所も近いということになります。そんな時に配線のコードが無造作に見えてしまうと、折角の演出を邪魔してしまいます。
そのため、
ライティングレールを用いて、コードの露出を避けると共に設置場所に可変性を持たせています。
更に、
カーテンボックスの形状を工夫して、ライティングレールから出ているコードを隠蔽し、見えないまま配線を繋ぐような工夫もしています。
ぱっと見は昔ながらに木を使っている、温かみのある空間だとおもえるところでも、様々な工夫がなされているのです。
これからも工夫を重ねて、お施主様によりご満足頂ける家づくりを目指して参りたいと思います。今後ともよろしくお願いします。