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ワンステップで大工編の前編が放送されました

インフォメーション 2009年02月23日

先日ご紹介した、TBS系列で放送中の「ワンステップ」。(T君、「ワンステップ!」出演
いよいよ前編が放送されました。(放送内容はこちらです)
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うちのT君こと立岩君を始め、大工育成塾の4人の大工さんの卵たちが向かったのは、山口県の八島という瀬戸内海に浮かぶ周囲16.7kmの小さな島。以前は豊かな自然を活かした畜産業などが盛んで600人いた島も今では55人。しかも89%が65歳以上の高齢者となってしまっていました。そんなところだけに20年以上もこの島には大工さんがいません。そのため、方々の家屋がその年月と共に、また過酷な自然環境とも相まって、老朽化が進み、修繕を要する家が数多くある状況です。
その島のご老人たちを助ける為に4人の若い大工さんは向かったわけです。
最初に島に着くと、早速区長がお出迎え。そして昼には島内放送が流れます。
「島に大工さんが来てくれました。修繕を必要とする方は公民館までお越し下さい」と。
すると10人以上の方々(55人の中ですからすごい割合の方々がいらしたわけですね)が、公民館に集まり、いろいろな悩みを彼らにぶつけます。そして、一つ一つの悩みに彼らは応えるべく、修繕に向かうことになりました。
まず始めの家は、畳を踏むと床が沈んでしまうところです。早速畳をはがしてみると、床根太が既に朽ちていて、下に落ちてしまっている状態。これでは床を支えることは出来ません。腐った木材を取り外すところから始めます。すると、シロアリが多数発生している板も出てきます。湿気とシロアリ。このままにしておくと、家が危なかったかもしれません。
ここの家はその後きれいな木材と入れ替えて、最後に畳を乗せておしまい。おばあちゃんもとっても喜んでくれたご様子です。
その後も歩くとふすまが外れる家でふすまの上に木っ端を取り付けて鴨居から外れないようにしてあげたり、上り下りに便利なように踏み台を作ったり、外階段(手すり付)と行き先お知らせ看板を作ってあげたりと、ちょっとしたことではあっても、使う人にとって大事な使いやすくなるようなことを次々と行っていく彼ら。見ていて、ちょっと、頼もしく感じました。
というところで前編はおしまい。後編では雨漏りの家をみんなで修繕するようです。
ところで、このワンステップという番組のテーマは、

世界では環境問題をはじめとして、私達が想像もできないような問題がたくさん起きています。そして、日本のあちこちでも、さまざまなことで困っている人々がいます。
これらの人々に対して、決して大きなことはできませんが、何か役に立つことができるはずです。
そこで、番組からこんなメッセージを発信します。
明日のために、誰かの笑顔のために、
今、自分にできることをやってみよう!

とのこと。我々の仕事そのものを言われているかのようで、共感するところ大です。
ということで、次回が楽しみですね!
ちなみにこの収録を終えて帰ってきたT君こと立岩君。とてもいい顔をして帰ってきました。
彼に「収録はどうだった?」と聞くと、
「やはり環境が全然違いました。島に行くだけで、本州の近くの港から船で30分もかかります。島ではみんなに喜んでもらえるので、とてもやりがいがありました。」
と答えてくれました。いい経験をしてきたんだなあと、こちらまで嬉しくなってきました。