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自由が丘での改修工事〜屋根の葺き替え 1日目

ブログ 2012年06月23日

東京目黒の工務店、江中建設です。
さて、以前から店舗の改修等でお世話になっている方から、御相談を受けました。東日本大震災の時か何かで、ご自宅の玄関の小屋根が沈んでしまい土間のタイルに亀裂が生じたので、ちょっと対処して貰えないかとのこと。
何回かお打合せをさせていただいた結果、タイルを直すだけでは無く、小屋根を支えていた柱の地盤面そのものを補強しようと言うことで、アプローチの土間面全体を直すことに。具体的には杭を打ち、鉄筋でしっかりと配筋した上でコンクリートを打設するというもの。
またご自宅の屋根が瓦葺きだったのですが、年数がだいぶ経ってしまったことと、和瓦だと重量がご心配だと言うことで、屋根も全面的に吹き替えることに。ただ瓦そのものの風味はこの家にも大変合っていてお施主様も気に入っていらしたので、金属成形瓦(ガルバリウム鋼板で瓦状に成型した物)を使用することに。これであれば重量も軽くなり、またメンテナンスも容易になります。
まずは瓦の葺き替えをご紹介させて頂きます。
屋根材剥がしは何よりも天候が鍵となります。というのは屋根面の防水層を一回撤去することになり、その時に雨でも降ってきたら、特に以前の建物であれば防水紙を屋根に貼っていないことも多いため、ほぼ確実に雨漏りが発生します。しかも施工時期は梅雨時となったため、天気予報とにらめっこ。ちょうど雨の降らなさそうな日に、通常でしたら屋根の職人さんを3〜4人くらいでやるものを、一日で粗方の作業を終わらせた方が良いという判断で8人で作業を行いました。
まずは屋根材を剥がします。こちらは和瓦です。
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金属部分もあったので、そちらも剥がします。
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屋根材の撤去が完了しました。お天気も良好です。
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ここで屋根の下地をしっかりさせるために、屋根下地の合板を打ちます。こちらは大工さんの作業です。
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この合板が敷き終わったら、上に防水紙を被せます。弊社は現在では屋根の下葺き材(防水紙のこと)はゴムアス系のものを使用しております。敷く時にタッカーというホッチキスみたいなもので固定していくのですが、その針の穴から水が入るのを防ぐためにアスファルトにゴムを混ぜあせた素材のものを使って、穴をゴムで塞ぐようにするためです。
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瓦桟(かわらざん)をひく前に木ずりを取り付けます。こうすることによって瓦桟を野地板より浮かすことが出来、雨水が瓦桟で留めること無く軒先まで流すことと通気も確保できることからこうしております。
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続いて瓦桟の設置です。この桟木で瓦をとめるのです。
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いよいよ金属成形瓦の設置です。
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職人さんも頑張ってくれています。
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こうした努力の甲斐もあり、またおてんとう様にも助けていただき、1日でここまでの瓦を敷き詰めることができました。ここまですれば、雨が降っても漏れることはないでしょう。これだけの作業が1日で完了して、ホッとしました。
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この後、棟瓦等の設置をするのですが、それはまた後程ご紹介させて頂きます。