東京目黒の工務店、江中建設です。
先日、目黒区内のRC造の個人宅の現場にて、3階壁のコンクリートを打設しました。その時の様子をちょっとご紹介します。
まず壁の配筋組を行います。こういったものは、割と見た目の印象通り、つまりこれは整然と並んでいるなあと思える状態は、やはりしっかりとした状態のものになっており、雑然としていると感じると何かしら問題が出てくるものです。
そしてこの現場は、このような状態でした。いかように見えるのでしょうか?
この後、型枠を組み、コンクリート打設となります。この際に怖いのは、上の写真にもある開口部(サッシが入ります)の際(きわ)の部分等にしっかりとコンクリートを流し込めるかということです。間隔が細いので、いかにも流れにくそうだなあということが感じられると思います。ここへの流入が不十分ですと、いわゆるジャンカ等が発生してしまうのです。
そのため、現場監督はそうならないようにするために、打設計画を綿密に練ります。どこの場所に何人作業員を配置するか、その作業員にはどんな機械を持たせるか、箇所に応じてバイブレーターの径を適した大きさのものにする、コンクリートを流し込む順番を決めておく、安全対策を行い作業員にも徹底するなど、いろいろ考えます。
でもコンクリートは生ものであり、また型枠の内部を流れるため、実際にどう流れているか目視できず、気分としてはまさに「人事を尽くして天命を待つ」といったものとなります。
そして下の写真が打設しているときの写真です。
外から抑える人間、型枠を叩く人間、バイブレーターをかける人間、コンクリートのホースを回す人間、それを全体的に見る人間、それぞれの人たちが自分の職務を全うしようと、現場では頑張っているのです。
そうして、養生期間(そのままの状態にしておく)をとってきちんとしたコンクリートの強度を出し(乾いていくことによりコンクリートが堅くなっていくのです)、型枠を解体します。この時が一番どきどきします。なんだか試験の答案を返してもらう時みたいです。
そうやって型枠を開けた姿が下の写真です。
出来映えはいかがですか?なかなかきれいに打設できたのではないでしょうか?これをお施主様にも喜んで頂ければ嬉しいですね。
こうやって一つ一つの工程にも、ものづくりですから、そこに携わる人たちの想いというものがあります。これからも、一つ一つの工程に真剣に取り組み、ご満足頂けるお住まい、自分たちが誇りに思えるような仕事を目指して頑張って参ります。